2. 年金を月20万円もらえる人は、いくら稼いでいたのか
老後の収入を確保したいと考えた時に、対処法は主に以下の3つに集約されるでしょう。
- 現役中の年収を上げ厚生年金の受給額を増やす
- パートナーをつくり、二人分の年金で支え合う
- 現役中から計画的に資産を蓄え、年金だけでは足りないお金を自分でまかなう
そうなると、20万円以上の厚生年金を受け取る人たちは現役中にいくら稼いでいたのか気になりますよね。
年金の計算は複雑なため、この記事では一定の条件のもとみていきましょう。
【月20万円の厚生年金 年収計算の仮定条件】
- 会社員(配偶者、扶養家族なし)
- 加入期間は40年間
- 受給額に含まれる老齢基礎年金は満額の月6万5075円)とする
- 年金月額20万円-基礎年金6万5075円=厚生年金部分の必要な月額は13万4925円(年161万9100円)
- 厚生年金への加入は平成15年4月以降で以下の計算式を使うものとする
- 平均標準報酬額(X)×5.796/1000×平成4月以後の厚生年金加入期間(月数)
上記の条件を計算式にあてはめて逆算すると、ざっくり「年収700万円以上で40年」勤務し続けた場合に老後の年金受給額が20万円を越してくる計算になります。
とはいえ新社会人になった当初から700万以上稼いでいる人は稀だと思いますので、現実的には20代は年収が低くなりやすい分30代以降でさらに高い年収を稼ぐ必要があるでしょう。