一般人とは縁遠い印象のある「富裕層」。
「富裕層になるのは生まれ持ったものが違う」「運がいい人が富裕層になれる」など、自分たちとは違う世界の人のように感じてしまうかもしれませんね。
しかし、富裕層と呼ばれる方々の何気ない考え方や行動が、彼らを富裕層に導いた部分があるというのも事実でしょう。
いきなり富裕層にはなれませんが、富裕層の行動には見習いたいポイントが多くあるものです。今回は筆者が証券会社時代に感じた、富裕層がおこなう自然とお金を呼び込む行動をご紹介します。
世界からみると日本の富裕層の割合は何パーセントか
まずは富裕層がどれくらいいるのか見ていきましょう。
クレディ・スイスの「グローバル・ウェルス・レポート 2021」によれば、2020年の国別の米ドル建てミリオネア(100万米ドル超の富を有する成人の数)の割合は以下の通り。
- アメリカ:2195万1000人(39%)
- 中国:527万9000人(9%)
- 日本:366万2000人(7%)
- ドイツ:295万3000人(5%)
- イギリス:249万1000人(4%)
- フランス:246万9000人(4%)など
世界のミリオネアの人数は5608万4000人。
最もミリオネアが多いのはアメリカで約4割をも占めていました。次に中国で約1割。日本は3位で7%です。日本の人口を考えると、思ったよりもミリオネアが多い印象ですね。
日本で富裕層はどれくらいいる?
では、野村総合研究所の資料より、日本国内の富裕層について確認しましょう。
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出典:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」
【富裕層】世帯数/世帯の純金融資産保有額
- 超富裕層(5億円以上):8.7万世帯/97兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):124.0万世帯/236兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):341.8万世帯/255兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):712.1万世帯/310兆円
- マス層(3000万円未満):4215.7万世帯/656兆円
※「純金融資産保有額」…預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険などの世帯として保有する金融資産の合計額から、負債を差し引いた金額のこと。
日本の富裕層は124.0万世帯であり、超富裕層とあわせると132万7000世帯でした。
全体では2.45%しかおらず、富裕層になる困難さを感じます。
ただ、富裕層になるのは運だけとは言い切れません。彼らのささいな行動や考え方の中に富裕層になるヒントがあります。
実際に富裕層に共通するポイントを見ていきましょう。
富裕層がお金を呼び寄せる行動1.お金を使う価値観が明確
富裕層の「何にお金を使うか」という判断は非常に明確です。
「それ相応の価値がある」と思えばお金を使いますし、逆にないと思えば1円も使いません。
一般的には数十円、数百円なら使ってしまいそうですが、たとえばATMの手数料110円でも使わない方は多く徹底しています。
価値に対する判断は今だけでなく、「長い目で見て将来価値が上がるか」といった投資の視点も彼らは持ち合わせています。
「1円でも多く価値のあるものや資産となるものにお金を使いたい」という目的があるからこそ、よりシビアにお金を使うもの・使わないものを分けているのでしょう。
お金を何に使うか、逆に何に使わないかという価値観はしっかりと持っておきたいですね。
富裕層がお金を呼び寄せる行動2.タイム・イズ・マネーを実践
タイム・イズ・マネー、つまり「時は金なり」を実践するのが富裕層です。彼らはお金と同じように、時間も非常に大切にします。
「時間をお金で買う行動」もしばしばするもの。
一般的には生活コストを考えて郊外に住む方も多いですが、家賃が高くても都市部に住む富裕層は少なくありません。
参考までに、東京商工リサーチの「東京都港区住民の7人に1人が社長 ~ 2021年全国「社長の住む街」調査 ~」より、社長の住む街ランキングを確認しましょう。
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出典:東京商工リサーチ「東京都港区住民の7人に1人が社長 ~ 2021年全国「社長の住む街」調査 ~」
同調査によると、全国約400万社の社長のうち、最も多くの社長が住む街トップは東京都「港区赤坂」で3739人です(※本調査は東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約400万社)から、社長(個人企業を含む)の居住地を抽出しランキングにまとめている)。
トップ10は他に新宿区西新宿、港区六本木、港区南青山、渋谷区代々木、港区高輪などが並びました。
上位50位内に東京都内が24市区と半数を占めており、その他の地域は13位埼玉県川口市、20位千葉県船橋市、22位大阪府東大阪市、23位鹿児島県鹿児島市などとなっています。
都市部に住むことで時間を有意義に使えたり、ビジネスのチャンスが増えたりなどメリットは大きいでしょう。
これ以外にも時間をかけるにはムダだと感じたり、ストレスを感じるものは外部サービスや時短家電を利用するなどします。
時間は有限であり、集中力や体力も限りがあるもの。富裕層は他のものに頼ることで生まれた時間や体力を、生産性が高いことに使うという意識が高いのです。
まずは優先順位を考え、「時間をいかに使うか」を意識して過ごしたいですね。
お金と時間に対する視点を変えてみる
「なんとなくお金を使う」「ダラダラ時間を過ごす」という方は多いのではないでしょうか。
富裕層の考え方を見ていると、お金も時間も有限だからこそ、いかに使うかをよく考えているように思います。
まずはお金も時間も限りがあるという意識を強くもち、「大切なものに使う」と決めるだけでも行動は変わってくるでしょう。
参考資料
- 野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」
- クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート 2021」
- 東京商工リサーチ「東京都港区住民の7人に1人が社長 ~ 2021年全国「社長の住む街」調査 ~」
宮野 茉莉子
