株式市場の振り返り-日経平均は5日ぶりの反発、売買代金は今年最低を記録

2017年4月17日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,355円(+19円、+0.1%) 5日ぶり反発
  • TOPIX 1,465.6(+6.6、+0.5%) 5日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 991.7(+20.5、+2.1%) 大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,395、値下がり銘柄数:511、変わらず:109
  • 値上がり業種数22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:23、年初来安値更新銘柄数:392

東証1部の出来高は14億5,429万株、売買代金は1兆6,337億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。北朝鮮問題を始めとする地政学リスクの高まりに加え、復活祭休暇で海外投資家の参加が少なかったことで、厳しい閑散相場となりました。

売買代金は今年最低を記録し、出来高も2番目に低い水準です。多くの投資家が動くに動けなかったと見られます。

日経平均株価は寄り付きから安く推移し、前場の半ばには一時▲110円安(年初来安値を更新)まで下落しました。しかし、後場に入ると先週末終値を挟んだ攻防となり、最後は小幅ながら高値引けとなっています。ただ、今年初の5日続落は回避したものの、力強さは全く見られなかったと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価を大きく上回りました。

東証マザーズ総合指数は大幅反発、模様眺めムードは変わらず

東証マザーズの出来高は9,917万株、売買代金1,065億円となり、いずれも先週末並みでした。閑散相場ではありませんでしたが、基本的には個人投資家にも模様眺めムードが広がっているようです。

総合指数は大幅反発となりましたが、新興市場の盛り上がりには目新しい物色テーマの登場が待たれます。

ニトリHDなど小売株が堅調に推移、ソフトバンクグループは大幅下落に

個別銘柄では、任天堂(7974)が大幅高となり、日本電産(6594)も大きく値を上げました。

また、小売株に上昇が目立ち、ニトリホールディングス(9843)、ジンズ(3046)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)などがいずれも大幅上昇となっています。

その他では、キリンホールディングス(2503)など食品株が堅調に推移しました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が大幅下落となり、先週末に逆行高となったファーストリテイリング(9983)も値を下げました。また、円高進行を背景にマツダ(7261)やSUBARU(7270)など自動車株も下落が目立っています。

新興市場は、ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(3561)が久々に値を飛ばし、同じく値を飛ばしたアカツキ(3932)はストップ高で引けました。

一方、Gunosy(6047)が一時▲17%超安となる暴落となり、終値でも▲12%超下落しました。

青山 諭志