4. 厚生年金や国民年金のみで老後資金は足りない

おひとりさまの場合、厚生年金の受給額は男性でひと月約16万円、女性で約10万円でした。お住いの地域や居住形態、生活水準などにより月々の生活費は異なるものの、年金だけで老後生活するのは厳しいでしょう。

現役世代のうちは、子どもがいれば教育費もかかりますし、持ち家を買うなら住宅費用もかかります。

ただ「老後になったら質素に暮らすから大丈夫」と考えてる方もいらっしゃいますが、老後は医療・介護費が必要になる場合もあります。

生命保険文化センターが行った調査で、過去3年間に介護経験がある人に、どのくらい介護費用がかかったのかを聞いたところ、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改造や介護用ベッドの購入費など一時的な費用の合計は平均74万円、月々の費用が平均8万3000円となっています。

また、介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は平均61.1カ月(5年1カ月)になりました。4年を超えて介護した人も約5割となっています。

こうした介護費用も発生する可能性があるのです。