3. 「お金を育てる」視点を、持とう。

日本人は投資をあまり好まない、としばしば言われます。

日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」(2020年8月21日)によると、日本の家計の金融資産の半分は「預貯金」が占めています。

一方、投資先進国といわれるアメリカでは預貯金の割合はわずか13%程度です。そして、株式・投資信託等の投資性資産が50%以上を占めています。

さらに、金融庁「人生100年時代における資産形成」(平成31年4月12日)によると、日米の家計金融資産増加率は1998年からの20年間で、日本が1.4倍、アメリカが2.7倍となっています。そして、その増加率のうち「運用リターンによる要因」はアメリカが2倍、日本が1.2倍です。

老後資金のようなまとまった金額を準備するにあたり、資産運用で積極的に「お金を増やす」視点をとりいれることは、年金不安を解消するために大いに有益であることがお分かりいただけたかと思います。