4. さいごに
今回見てきたデータからは、50代で1000万円の預貯金がない場合は、平均値に達していない、ということもできます。また、別の角度からみると、50代で「貯蓄の成果」を実感できるようになる人が増えてくるというのが現状、ともいえるかもしれません。
ただし、今回見てきたのはあくまでも「平均額」。一部の富裕層や、親族から贈与・相続があった人なども含めたなかでの数値ですので、一つの目安としてお考えいただければと思います。
収入・家族構成など、家庭ごとに事情はちがいます。とはいえ、「老後100年時代」を見据えた長期的なマネープランを意識するうえで、同世代の平均値を知ることは、一つの目安になるかもしれませんね。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参考】
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-」総務省
「老後に2000万円貯蓄でも足りない!誰も口にしない理由と背景」LIMO
「厚生年金や国民年金をみんな、いくらもらっているのか」LIMO
LIMO編集部