ユニークな花と甘酸っぱい果実の両方が楽しめるパッションフルーツ。春から夏にかけて鉢植え苗が出回ります。

果樹の中では比較的育てやすく、鉢植えでも収穫ができるので果樹を育てたことがない方にもオススメ。

今回は花も実も楽しめるパッションフルーツの育て方と、基本の管理方法について紹介します。

パッションフルーツとは?

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パッションフルーツは、ブラジル南部が原産のつる性常緑多年草です。4~5月に時計の文字盤のような花を咲かせることから、別名「クダモノトケイソウ」とも呼ばれています。

多種多様な品種がありますが、おもに流通しているのは下記の2種類です。

  • パープル系…紫色の実がなる品種。霜がおりない暖地であれば地植えも可能。果実は小さいものの、酸味が少なく甘みがある。自家結実するが、人口受粉をおこなうと実つきがよくなる。
  • イエロー系…黄色の果実がなる品種。パープル系よりも大きい果実をつけるが、酸味があるのが特徴。耐寒性が弱いので、鉢植えで育て秋~春は屋内で管理づる。2種以上の異品種を植えたほうが結実しやすい。

近年ではパープル系とイエロー系の混雑種も多く出回っています。いずれもつる性植物なので、グリーンカーテンとして楽しむこともできますよ。

果実は丸い形をしており、果肉は果汁タップリ。タネが多めですが、種ごとスプーンですくって食べられます。味は「オレンジとレモンの中間」「キウイとパインの中間」など人によってさまざま。ジュースやカクテルにしても楽しめます。