共働き増でも年収フィルターがあるワケ
はじめの内閣府の調査では、末子の年齢別の「夫婦の仕事時間、家事・育児関連時間」が紹介されています。
上記を見ると、妻が正社員で就学前の子どもがいても、夫の家事・ 育児関連時間は妻に比べて相当短いという現実があります。
その傾向は「10歳未満の小学生」になっても変わらず、「10歳以上」では育児の時間が増えるものの女性の家事にかける時間は変わらないままです。
上記は正社員の女性ですが、非正規雇用になればこの傾向はより顕著です。就学前の育児や家事にかかる時間と負担、仕事との両立の難しさを考えると、女性が年収にいフィルターをかける要因の一つはここにあると言えそうです。
また、実際には共働きと言っても、女性はフルタイムよりパートタイムが多いという点も関係するでしょう。
一方で、同資料より国際比較をすると、日本の男性は労働時間が長く、家事・育児などの無償労働時間は女性に大きく偏っているという傾向が見られます。
日本の仕事や育児に関する環境や意識が変わらない限り、この傾向は続くと考えられます。