「貯蓄4000万円以上」は何割いるのか

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2021年(令和3年)平均結果(二人以上の世帯)」を使い、まずは二人以上世帯の貯蓄について分布を見ていきます。

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)2021年(令和3年)平均結果(二人以上の世帯)」

二人以上世帯の貯蓄の平均値は1880万円です。しかし、貯蓄保有世帯の中央値は1104万円。さらに貯蓄ゼロ世帯を含めた中央値は1026万円となりました。

平均値はどうしても一部の大きな値に引っ張られやすい傾向にあります。そのため、ここでは中央値である「1026万円」が実態を表す金額だと言えるでしょう。

一方、貯蓄額ごとの分布を詳しく見ると、最も多いのが貯蓄「4000万円以上」の世帯で12.8%でした。つまり、二人以上世帯の10世帯に1世帯は「貯蓄を4000万円以上保有している」ことがわかります。

しかし、次に多いのは「100万円未満」と答えた10.5%でした。貯蓄がない世帯も10世帯に1世帯ということで、二極化の様子がうかがえます。