相次ぐ値上げの中、固定資産税や自動車税、さらには住民税の支払いが立て続けにくることで「税金や保険料」を意識する方も多いこの時期。

もちろん支払いの義務はありますが、この機会に「支払い方法」を見直してみるのはいかがでしょうか。

自営業やフリーランスの方は国民年金保険料の支払いも必要になりますが、実は様々な支払い方法から選択できます。

今回はペイジーを含む「国民年金保険料の支払い方法」についてご紹介します。

1. 国民年金の保険料はいくら?

日本年金機構によると、2022年度の国民年金保険料は月額1万6590円です。

ただし、国民年金保険料を単体で支払う義務があるのは「国民年金の第1号被保険者」のみです。

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出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

第2号被保険者である会社員や公務員等は、給与天引きされる厚生年金保険料に国民年金の分も含まれるため、別で支払う必要がありません。

また第2号被保険者に扶養される第3号被保険者も、納付の必要がありません。

よって、「国民年金保険料」を自発的に納める必要があるのは、自営業者やフリーランス、無職の方などが該当します。

ちなみに、2023年の年金保険料は1万6520円であることが決まっています。

  • 2022年度:1万6590円×12ヵ月=19万9080円
  • 2023年度:1万6520円×12ヵ月=19万8240円

2年分の合計保険料は19万9080円+19万8240円=39万7320円となります。

2. 国民年金保険料はペイジ-でも払える

国民年金の保険料は、他の税金と同じようにペイジーで支払うこともできます。

ペイジーとは、ネットショッピングや税金などの支払いを、パソコンやスマートフォン・ATMから支払うことができるサービスです。金融機関の窓口やコンビニのレジに並ぶ必要がないため、より手軽に納付できるのがメリットです。

コロナ禍により混雑した銀行窓口やATMを避ける人も多くなり、急激に普及してきたペイジー。時間や場所を選ばずに納付できるため、忙しい人にも選択しやすい支払い方法となります。

ただし、ペイジーに対応していない金融機関もあるため注意が必要です。普段使いをしているネットバンキングが対応しているか確認しましょう。

またクレジットカードのようなポイント還元を期待する方もいますが、指定した口座などから振込みをする仕組みのため、ポイントはたまりません。

季節ごとにキャンペーンが行われていることはあるので、確認してみてもいいでしょう。

2.1 国民年金保険料をペイジーで支払うデメリット

日本年金機構ではペイジー支払いの注意点として下記の3点をあげています。

  • コンビニエンスストア内に設置されている、複数の金融機関に対応したATMでは利用できません
  • 領収証書は発行されません
  • 納付書発行当日はPay-easy(ペイジー)できません。

ペイジーではスマホ等の決済だけでなく、ATMを使って納付することもできます。しかしコンビニなどのATMは対象外なので、近くに銀行ATMがない場合は注意が必要です。

また領収書が発行されない点にも注意しましょう。領収証書が必要な場合は、従来どおり金融機関等の窓口に持参して納付することとなります。

ただし、確定申告に必要となる「納付証明書」は別途日本年金機構から送られてきます。こちらが証明書となるので、確定申告用に領収証を入手する必要はありません。

これらに加え、口座振替のように自動的に支払いができない点をデメリットに感じる方もいます。納付自体は手軽となるものの、自分で自発的に納付する意識は必要です。忘れないようにしておきましょう。

3. 国民年金保険料は前納がオトク

2年間で39万7320円もの負担となる国民年金保険料ですが、前納することで総額を減らす効果があります。どれだけ割引されるかは、前納の期間や支払い方法で変わります。それぞれ見ていきましょう。

3.1 納付書で2年前納

納付書で前納する場合、割引額は1万4540円です。

  • 39万7320円-1万4540円=38万2780円

つまり、2年間の保険料負担は38万2780円となります。

3.2 口座振替で2年前納

口座からの引き落としで2年分をまとめて前納する場合、割引額は1万5790円に増えます。

  • 39万7320円-1万5790円=38万1530円

つまり、2年間の保険料負担は38万1530円にまで下げられます。

3.3 クレジットカードで2年前納

クレジットカードで前納する場合、割引額は納付書払いと同じく1万4540円です。

  • 39万7320円-1万4540円=38万2780円

2年間の保険料負担は38万2780円です。

3.4 2022年度の保険料を半年、1年前納する場合

2年ではなく半年や1年前納する場合の保険料も確認しましょう。

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出所:日本年金機構「国民年金保険料の「2年前納」制度」

出所:日本年金機構「国民年金保険料の「2年前納」制度」

 

  • 現金で半年前納:9万8730円(810円)
  • 現金で1年前納:19万5550円(3530円)
  • 口座振替で半年前納:9万8410円(1130円)
  • 口座振替で1年前納:19万4910円(4170円)
  • クレジットカードで半年前納:9万8730円(810円)
  • クレジットカードで1年前納:19万5550円(3530円)

※()は毎月納める場合と比較した割引額

4. 国民年金保険料は確実に支払う

税金や保険料、公共料金の支払いには頭を悩ませることも多いものです。しかし正当な理由なく未納にすれば、罰則の対象となります。

ずるずる後回しにするのではなく、便利な方法を駆使して確実に納めましょう。

とくに国民年金保険料は、将来の老齢年金だけでなく「障害年金」や「遺族年金」などにもつながります。

生活を保障する大切な機能があるため、未納のまま放置することのないように気をつけましょう。

前納制度を使えば、割引を受けることもできます。この機会に支払い方法を検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子