2. しかし現実は厳しい?!年代別の貯蓄額の実際
ただ、お金の使い方を見直し、1年間に100万円貯めることに成功したとして、1000万円を貯めるには10年。3000万円ともなると30年かかる計算になります。
社会人になって日の浅い25歳の人が決心したとして、達成するのは55歳。この間、「結婚」「住宅の購入」「子どもの進学」等々、大きく貯蓄を取り崩すライフイベントが起こる可能性を考えると、もう少し現実は厳しいように思われます。
ここで、総務省統計局が毎年公表している『家計調査報告(貯蓄・負債編)―2019年(令和元年)平均結果―(二人以上の世帯)』より、各年代の貯蓄額の平均を確認してみましょう。
- 30代以下 … 354万円
- 30代 … 730万円
- 40代 … 1076万円
- 50代 … 1704万円
- 60代 … 2330万円
- 70代以上 … 2253万円
平均額が3000万円を超える世代はないようです。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。