3. 有効だった節約術4つとは?
Aさんは「食費を減らす」「1円でも安いものを買う」といった、我慢が伴うものは続かないとわかっていたので「無理をしない」「コロナ禍が終息しても続けられる」という点に注目して、節約に取り組んだそう。その中で彼女が有効だと感じたのは、以下の4つだったといいます。
3.1 必要以上のストックをやめた
夫婦共働きということもあり、買い物の手間を減らすために、シャンプーやボディーソープなどの日用品について、安い時にまとめ買いしてストックしておくことが習慣化していたというAさん。これを思い切ってやめたといいます。
「たしかに、全国的に外出自粛になったときは、ストックが役になったなと思う時もありました。でも、流通が安定してきて、よくよく振り返ってみると、ストックがない時よりも、ある時のほうが減るスピードが速いということに気がついたんです。『安かったから』『ストックがあるから』という気持ちが、1回あたりの使用量に影響していたんでしょうね。だから、どんなに安くても、必要以上のストックを置かないようにしました。」
また、ストックを減らすにあたり、使う商品も見直したそう。「有名ブランドの商品は、安売りの時とそうでないときの価格差が大きいんです。今あるストックが切れる時に安くなっているとは限らないので、ついつい安くなっているのを見ると、まとめて買ってしまうということになります。だから、こだわりのないものについては、できるだけ価格変動の少ないPB商品や、ネットの定期購入で安くなるものにシフトしました。」
3.2 一見お得に見える商品の大量買いをやめた(数個で何円/割引シール)
ついつい買ってしまうものというと、「数個で何円」となっているものや、割引シールが貼られた商品なども挙げられます。Aさんは、こういった一見お得に見える商品をついつい買ってしまう習慣も見直したそう。
「以前は3個で1000円とか言われると、本当はひとつしか欲しくないのに単価が安いからと、余分に買ってしまっていました。また、正規の値段なら手を出さないようなものに、割引シールが貼られて安くなっていると、ついついカゴに入れてしまうということもしばしば。でも、必要がないのに余分に買ってしまったものって、結局使わなくて無駄になったり、『買ったのだから、賞味期限前に使わなくちゃ』と、食べきれない量の料理を作る羽目になったりと、結果的にあまりお得になっていないということに気がついたんです。」と話すAさん。
「数個で何円となっていても、ひとつ当たりの値段はちゃんとついているので、必ずしも何個買わなくてはいけないということはないんです。割引シールの商品も、その日にすぐに使う予定があるなら買いますが、ただ『安い』というだけのときは、見送るようにしました。おかげで、買ったはいいけれど使わない、買ったことで無駄に手間がかかった、といったことが減りました。」