日経平均株価は中期下降トレンド終了で目線は上に
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
前週に25日移動平均線、75日移動平均線、直近の戻り高値である4月21日の高値(2万7580円)を回復したことから、先週はこれらを維持できるかどうかが大きなポイントでした。
実際には、週初6日から大きな陽線となって上昇すると、心理的節目となる2万8000円間近まで伸びました。
ここは200日線とも重なることから、ここで上値を抑えられる可能性もありましたが、その後も上昇が続き、6月9日には一時、2万8389円と、3月25日の戻り高値(2万8338円)も超えました。
ただ、その後は、伸び悩み、200日線、2万8000円をともに割り込みました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形は悪くありません。昨年9月14日の高値(3万795円)を始点とする中期的な下降トレンドのチャネルの上限をしっかりと突破しています。つまり、すでに下降トレンドは終わったと見ることができます。
今週はまず、200日線、2万8000円を回復するとともに、直近の高値である6月9日の高値(2万8389円)を再度超えていくことを期待したいところです。そうなれば、再度の3万円台も近づいていきます。
ただし、5月中旬以降、比較的速いスピードで上昇していることから、若干の調整はあるかもしれません。その場合でも、25日線、75日線を割るまでは押し目買いの好機と見ていいでしょう。
下原 一晃