2年で退職した女性のその後
これまでの結果を見ると、入社3年以内で辞める人は昔からおよそ3人に1人いること、その割合は事業所や業種によって異なることがわかりました。
昔から言われている「まずは3年」が正しいかどうかは、その理由によって異なるでしょう。
大卒で大手金融機関に就職したAさんは、「まずは3年」に悩んだものの2年で退職。
実際に仕事をする中で向き・不向きややりたいことが明確になり、その後パートやフリーランスを経て無事希望の職種へ就職したそうです。
その間に出産を経験し、産前は意識していなかった出産・育児による仕事への影響も感じたとのこと。
転職エージェントにも相談をしていたAさんは、「未経験の職業に就きたいなら20代がベスト。もしくは30代前半までが良い」と言われたそう。
「共働きが増えていますが、女性の場合はまだ出産・育児にキャリアが影響されることが多いのも現実。ライフイベントも考慮しながら、やりたいことやできること・できないことを明確にして早めに決断した方がいいかもしれない」と感じたようです。
新卒3年以内に離職する理由はさまざま。大切なのはその理由と、自身の適性や希望と向き合うことかもしれません。
結局、何が正解かは後にならなければわからないもの。
「まずは3年」という言葉だけに惑わされず、これを機に長い目で自分の人生について考えみるのもいいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子