世界中がコロナのパンデミックにさらされてから早いもので3年が経ちました。当初は慣れないマスク生活や在宅ワークで戸惑うことばかりでしたが、3年も経つとその生活が当たり前のようにすら感じます。
当初を振り返ると、コロナの影響で仕事ができなかったり、売上が落ちたりと収入が下がった方も多かったのではないでしょうか。
こういったときでも年金受給者は変わらず年金を受け取ることができていました。年金制度の有り難みを感じた方も多かったのではないでしょうか。
とは言え、一度受給額が決まった年金額はお給料のように昇給することはなく、その決まった金額で生活していくことを余儀なくされます。
今回は、年金受給時に後悔しないように「選べる年金の受け取り方」についてご紹介していきたいと思います。「初めて聞いた」という方もいると思いますが、生活や家庭環境によっても受け取り方の向き不向きがありますので、細かく見ていきたいと思います。
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1. みんなが知らない年金の受け取り方「繰下げ受給」とは
厚生年金や国民年金といった公的年金は、基本的に65歳からの受給となります。
しかし、繰下げ受給といって「受給開始年齢を遅らせる」ことで、「受給額を増やす」ことができます。
1.1 繰下げ受給したら年金はどれくらい増額できるのか
繰下げ受給では1ヵ月受給を遅らせるごとに0.7%増額されます。1年ごとの増額率を見てみましょう。
- 66歳0ヵ月:8.4%
- 67歳0ヵ月:16.8%
- 68歳0ヵ月:25.2%
- 69歳0ヵ月:33.6%
- 70歳0ヵ月:42%
- 71歳0ヵ月:50.4%
- 72歳0ヵ月:58.8%
- 73歳0ヵ月:67.2%
- 74歳0ヵ月:75.6%
- 75歳0ヵ月:84%
最大75歳まで繰下げた場合、なんと84%もの増額になります。仮に月額10万円の場合、年金は18万4000円にまで増えるのでかなりお得に思えます。
しかし、75歳までの収入をどうやって確保するかといった問題も出てきますから、慎重に選択したほうが良いでしょう。