NYダウはほぼ横ばい

2017年4月7日のNYダウ工業株30種平均(以下NYダウ)は、前週末比ほぼ横ばいで終わりました。同様に、NYダウ輸送株20種平均もほぼ横ばいで引けています。米国のシリア攻撃や米中首脳会談など政治イベントが相次ぎましたが、株価指数は横ばいで静かに終わっています。

上昇率トップはキャタピラー

NYダウ30銘柄のなかで、前週末比上昇率のトップ5社は次の通りです。

  1. キャタピラー(CAT)+3%
  2. シェブロン(CVX) +1%
  3. ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)+1%
  4. ウォルマート・ストアーズ(WMT) +1%
  5. ボーイング(BA) +1%

注目は、際立った上昇になったキャタピラーです。株式市場ではトランプ政権のインフラ関連投資の恩恵、建機需要の回復が注目されているようです。昨年末以来の株価パフォーマンスはNYダウに後れを取っていることから、出遅れ挽回が期待されていると見られます。

下落率トップはシスコ

次に、前週末比下落率のトップ5社を見ておきましょう。

  1. シスコ(CSCO)▲3%
  2. JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)▲2%
  3. アメリカン・エキスプレス(AXP) ▲2%
  4. IBM(IBM) ▲1%
  5. ナイキ(NKE)▲1%

シスコは、NYダウ構成30銘柄のなかで今年に入り上位のパフォーマンスを上げてきました。特に、2月に発表されたQ2決算が好感され株価は堅調でしたが、ここにきてその揺り戻しが起きています。

また、下落率トップ5に金融株が2銘柄入っていることも注目しておきたいところです。

椎名 則夫