皆さんは、「おひとりさま」という言葉を聞いてどのようなイメージを持たれますか。
ひとりで生活する時間が長くなると、自分の生活ペースというのが確立して「おひとりさま」の生活が快適という方も多いと思います。
しかし、一部ニュースなどでは「収入が低すぎて結婚できない」という内容もたびたび報道されていますよね。「好きでおひとりさまでいる」のか。それとも「経済的な理由でおひとりさま」なのか。
今回は、おひとりさまのお財布事情について見ていきながら、おひとりさま生活の実態に迫っていきたいと思います。
40代おひとりさまの平均貯蓄額は?
最初に、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和3年調査結果」を参考に、40代おひとりさまの貯蓄額を見ていきたいと思います。
40歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:35.7%
- 100万円未満:13.4%
- 100~200万円未満:7.2%
- 200~300万円未満:4.7%
- 300~400万円未満:3.1%
- 400~500万円未満:2.8%
- 500~700万円:4.7%
- 700~1000万円未満:5.0%
- 1000~1500万円未満:6.1%
- 1500~2000万円未満:4.5%
- 2000~3000万円未満:3.9%
- 3000万円以上:5.9%
- 無回答:3.1%
平均値:818万円
中央値:92万円
平均値は、一部の極端に大きな数値に引っ張られ実態より数値が大きくなりがちです。
一方、中央値は数値を小さい順に並べてちょうど真ん中にくる数値を指すため、より実態に近い数値と言えます。
自身の参考にするのであれば、中央値を参考にされると良いでしょう。
今回の結果で見ると、40代の貯蓄の中央値は92万円です。40代といえば、会社でいえば勤続年数もそれなりに長くなって給与もあがり役職につく人もでてくる年代です。
その40代で貯蓄が92万円ほどというのは、かなり不安になる数字ですよね。また、貯蓄を全く保有していないという世帯も全体の3割以上を占めており、40代のおひとりさまのお財布事情はかなり厳しそうです。