40~50代おひとりさま、貯蓄ができないのはなぜか

ここまで、40代50代の貯蓄事情について詳しく見てきました。

その結果、40代50代ともにおひとりさま世帯の貯蓄事情は2.5~3人に1人が貯蓄を全く保有していないという非常にシビアなものでした。

では、40代50代のおひとりさまの貯蓄の壁は何なのでしょう。

ひとつ考えられる事は、「就職氷河期」ではないでしょうか。「就職氷河期」とは、バブル崩壊を機に1993~2004年におこった就職難のことです。

不景気を理由に多くの企業が新卒採用を見送り、大学を卒業しても就職をできなかったという若者が多くあらわれました。その結果、派遣など非正規雇用として働かざるをえなくなったという背景があります。

その後、新卒採用率は回復してきましたが当時就職難で正規雇用で就職できなかった人たちが未だに非正規で働いていたり、派遣切りなどにあい生活が厳しいというニュースもたびたび目にします。

すべての40代50代がそういう状況下にいるという訳ではありませんが、40代50代のおひとりさまの貯蓄事情が厳しい事情にはそういった要因もあるのではないでしょうか。