2. 有名な保護猫カフェが猫カフェに近づいていく理由
さらに、「猫の館ME」をはじめとしたメディアで取り上げられる保護猫カフェは、基本的に「普通のお客さん」にも興味を持ってもらいたいとの強い意志を持って活動しています。
その結果、物販に注力したり、店舗をおしゃれで明るくしたりというような動きをすることになります。
この方向性で最も有名なのが「ネコリパブリック」で、同団体が運営する保護猫カフェはほとんど猫カフェと見た目が変わらないおしゃれさです。保護猫カフェだと気付かずに入っていく方もいるのではないでしょうか。
どんな分野でも、事態改善するための活動はいかに「多くの人に興味を持ってもらうか」「興味を持ってもらって、何か楽しんでもらえるか」が重要なので、個人的には保護猫の分野においても、商業的なエッセンスを取り入れていくのは適切だと思います。
冒頭でご紹介した「猫の館ME」の移転クラウドファンディングが成功をおさめたのも、運営元が13年にわたって猫のために着実に、商業的に継続できるように活動していることが評価された結果と言えます。