2. 効果抜群だった5つの節約術とは?

Aさんは「1円でも安いものを買う」といった、継続に大きなストレスがあるものが続けられないと分かっていました。そこで「無理なく続けられる」という点を重視して、節約に取り組んだようです。その中でも特に効果のあった4つの節約術を紹介します。

2.1 節約術1. 「ランチは毎日外食」をやめた

Aさんは、ランチは毎日外食というのが習慣となっていました。何となく同僚に誘われて行っていた、という状態だったようです。

いざ思い返すと、ランチ1回につき平均1000円はかかっていたとのこと。そこで、ランチに行く頻度を半分程にしたそうです。

「コンビニなどで弁当と飲み物を買っても700円ほどにおさまるので、ランチの時と差額が300円程度。出勤日数20日のうち、半分を外食から弁当に帰るだけで、300円×10日=3000円の節約になるのです。これを年間で計算すると、3000円×12か月=3万6000円の節約になることに気づいたんです」

また、最近のコンビニは飲食店に引けを取らないほど美味しいお惣菜やデザートもあるとのこと。新商品が出たり、美味しい食品を発掘したりする楽しみができたようです。

2.2 節約術2. 「条件付きで送料無料」をやめた

ネット通販を多用していたAさんは、「○○なら送料無料」などの条件付きで送料が無料となる商品の購入も控えるようにしたようです。

「以前は、衣服を買うときに『5000円で送料無料』といわれると、あと1品をつい追加していました。商品が手に入って、送料が無料になるので一石二鳥だ!と思っていたのですが、今思い返すと、もともと買うつもりがなかったものを追加していました。そして結局あまり使わず、無駄遣いに終わったことが多かったんです。送料以上の金額を払って要らないものものを買うよりは、送料を払った方が無駄遣いをせずに済むことがわかったんです。」

2.3 節約術3. 割引やまとめ買いを控えた

つい買ってしまうものには、「まとめ買いで何円」となっているものや、「半額」など割引シールが貼られた商品なども挙げられるでしょう。こうした一見お得に見える商品を買う習慣も、Aさんは改めたようです。

「これまでは『3個で800円』などをみると、ひとつだけでいいのに単価が安いと思って、必要以上に買ってしまっていたんです。また、正規の値段なら気にも留めない商品も、割引シールが貼られていると、カゴにどんどん入れてしまうことも頻繁にありました。でも、必要以上に買ったものは、結局無駄になったり、『賞味期限前に使い切ろう』と、食べきれない量のご飯を作ることになったり、結果的に得していないことが多かったんです」と話すAさん。

「数個で何円となっているからといって、セットで必ずしも買う必要はないんです。割引シールの商品も、その日にすぐ使う予定があるときは買いますが、ただ『安い』という値段だけで買いそうになっているときは、自制して見送るようにしたんです。」