3. 「年金だけで生活する」高齢者は約5割のみ
日本年金機構の「知っておきたい年金のはなし」では、約5割の方が年金だけで生活していることがわかっています。
「年金」と「退職金」で生活できると想定している方は、こうした現状を知っておく必要があるでしょう。
今年度の年金支給額は昨年に比べて0.4%の引き下げです。年金制度が破綻することはありませんが、このまま受給額が減っていく可能性は十分にあるでしょう。
誰もが老後の備えとして、「年金」以外に貯蓄が必要となるのです。
4. まとめにかえて
60歳~69歳が受給する年金の平均額、さらには平均貯蓄額を見ていきました。
年金は現役時代の収入や加入期間に左右されますし、貯蓄額は家族構成や居住地などで変わります。
平均はあくまでも参考の1つとし、「自分にとって必要なお金はどれくらいか」という視点で考えてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)各種分類別データ」
- 日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
太田 彩子