5月20日発表の消費者物価指数は、前年同月比2.1%の上昇となりました。消費税の影響を除けば、約13年7ヵ月ぶりの上昇です。

家計が徐々に苦しくなっているご家庭も多いのではないでしょうか。

一方で、国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均給与は2010(平成22)年より年収400万円台前半で推移しています。平均給与がなかなか上がらない中での値上げは、家計へ大きく響くでしょう。

日本の平均給与は年収400万円ですが、子どもがいる世帯では世帯年収で600万円台が一般的なようです。

今回は「世帯年収600万円のご家庭」に視点を当てて、平均的な家族のようすや貯蓄、負債額などを見ていきます。

年収600万円世帯はどれくらい?まずは日本の年収分布をチェック!

まずは先ほどの国税庁の調査より、ここ10年ほどの平均給与の推移を眺めます。

【出典】国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」

2020年の平均給与は433万円で、ここ10年ほどは400万円台前半で推移しています。

男女差も比べてみましょう。

国税庁の資料で男女別に掲載されているのは2018(平成30)年からですが、男性は500万円台前半、女性は200万円台後半で推移しています。

ここ3年間でみると、平均年収の男女差も変わらない様子がうかがえます。