世帯年収1000万円でも「高所得貧乏」な家庭ににありがちな2つの理由

では、なぜ貯蓄の有無がここまで大きな差となっているのでしょうか。考えられる理由は以下の2点です。

高所得貧乏の理由1. 生活水準を上げすぎ、落とすことができない

収入が上がれば、今まで手に入らなかったようなものが手に入りやすくなります。

車や家、日々の食事、洋服はもちろんのこと、習い事を増やしたりお子さんを私立の学校に通わせたりなど、教育費が上がることもあるでしょう。

生活水準が上がればもちろん日々の出費も増えますし、時にまとまったお金がかかることもあります。

「世帯年収1000万円だからこれくらい大丈夫」が積み重なると、思った以上に出費がかさんでいるケースもあります。

そして、一度上げた生活水準を落とすことはなかなかできないもの。生活水準を上げすぎずに、その都度家計について考える必要があるでしょう。

「お金持ちはケチ」といわれることもありますが、富裕層は意外とお金を使わないものです。

高所得貧乏の理由2. 先取り貯金をしていない

貯蓄の基本は「先取り貯金」です。しかし家計に余裕があると、「残ったら貯めよう」と考える方もいます。

それでは毎月残る金額もバラツキがあり、貯金できない場合も少なくなく、安定して貯めていくのは難しいでしょう。

世帯年収に余裕があるとはいえ、「貯まる仕組み作り」をすることは重要です。