不動産投資のリスクと対策

お伝えしたように不動産投資は、富裕層でなくても十分始めることができます。しかし投資である限り、注意しなければならないリスクもあります。

その代表的なものが、部屋を借りる人がいなくなる「空室」のリスクです。入居者がいなければ家賃収入が無くなり、当然ローンの返済が滞ってしまいます。

そうした空室を避けるには、次の2つの対策を取ることが大切です。

不動産投資のリスク対策1. 需要の見込める物件を選ぶ

リスク対策の1つは、賃貸需要が見込める物件を選ぶことです。その点でやはり人口が多く、将来的にも賃貸需要が減りにくい都心の物件の方が、リスクを回避しやすいと言えます。

実際に東京都の賃料を調査したデータを見ると直近は若干弱含んだものの、長期的に見ると堅調に上昇を続けており賃貸需要の高いことがわかります。

一方で不動産投資の物件情報を見ていると、比較的手ごろな価格の地方物件を見かけることもあります。しかし現在は人口が多く賃貸需要のある都市でも、地域経済を支える企業が撤退などをすれば一気に需要が落ち込む恐れがあります。

将来のリスクの低さで考えると、やはり都心の方が有利と考えられます。

不動産投資のリスク対策2. 建物の老朽化対策を行う

もう1つのリスク対策は、建物の老朽化を防ぐことです。購入当初は部屋がきれいでも、年数が経てば古くなります。すると入居者はよりきれいな物件に、移り住んでしまう可能性が出てきます。

そのため定期的な内部修繕を計画し、収益から予算を用意しておく必要があります。

もし購入時点で物件の状態が良くなければ、物件購入のローンに費用を組み込んでリノベーションをしてしまう方法もあります。きれいな部屋で投資を始められれば、周囲の競合物件との差別化にもなります。