今年は3年ぶりに緊急事態宣言が出ていないゴールデンウィークでした。帰省や旅行など、移動された方も多いと思います。
明治安田生命が実施した「家計」に関するアンケート調査でも、連休中の予算は昨年と比べ1.4倍想定されており、3年ぶりに賑わいを見せました(2022年4月25日公表) 。
しかし、出費が増える一方で、日本では年収が増えていないことをご存知でしょうか。
そこで今回は、30年以上にわたって低迷する日本の年収事情について考察したいと思います。
日本の平均年収は「400万円台」世界と比較
経済協力開発機構(OECD)が公表する世界の平均賃金データを見ると、日本の平均年収は35カ国中22位となっています。
日本はGDPでは世界3位に位置づけられていますが、平均賃金に注目するとG7(日本・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・カナダ)の中でも下から2番目に位置しています。
経済大国と呼ばれる一方で、平均年収は低いという奇妙な現状が続いていることがわかります。