【最新データ】50代おひとりさまの貯蓄の平均と中央値。増えた理由は?
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」より、50代の貯蓄を確認します。
ちなみに同調査は以下のように行われています。
- 調査時期:2021年9月3日(金)~9月15日(水)
- 調査対象:全国の50代322人(男性192人・女性130人)
では実際に、50代おひとりさまの貯蓄平均や分布を確認しましょう。
50代おひとりさまの貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)
平均1067万円・中央値130万円
- 金融資産非保有:35.7%
- 100万円未満:7.8%
- 100~200万円未満:6.8%
- 200~300万円未満:2.5%
- 300~400万円未満:5.0%
- 400~500万円未満:3.1%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:7.1%
- 1000~1500万円未満:5.3%
- 1500~2000万円未満:5.9%
- 2000~3000万円未満:5.9%
- 3000万円以上:7.1%
- 無回答:1.6%
※金融資産:本調査では『定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く』と表記。
おひとりさまの貯蓄平均は1067万円。令和2年度の924万円から増え、1000万円を超えました。しかし平均は一部の富裕層の影響を受けます。
より実態に近い中央値は130万円。去年度の30万円から100万円アップしています。
令和3年度と2年度の貯蓄分布を比較すると、金融資産非保有が41.0%から35.7%へ5ポイント減少しています。また、下記は全年代になりますが、金融資産残高の増加理由も確認しましょう。
上記によれば、去年度に比べて最も増えた理由は「株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから」、次に「配当や金利収入があったから」でした。
去年度に比べれば貯蓄を意識した方が増えたこと、また保有している資産の評価額が増えたことが貯蓄の中央値が増えた主な理由でしょう。