老後のお金に困る人の特徴2. 生前整理で土地や不動産を売る

最近では「終活」なる言葉も生まれ、自分が健康なうちに身の回りの整理を進めるシニアも増えてきました。

相続は親族間で問題になることも多いため、こうした整理はメリットの高い行為です。

しかし「土地や不動産を売って現金に換えておく」という場合、税金等の負担が高まる点に注意が必要です。

年金生活に入れば所得の増減が無くなるため、税金や保険料に無頓着となるシニアも多いもの。しかし不動産を売ることで利益があれば、当然課税されてしまいます。

確定申告により納める所得税は意識していても、住民税が決まるのは翌年の6月。さらにその年の8月には、医療費の自己負担割合が決まります。

出所:厚生労働省「医療費の一部負担(自己負担)割合について」

不動産の売却から日数が空いてから、じわじわ高まる負担感に驚く方が多いです。特に、医療費の負担割合がこれまで1割負担だった人がいきなり3割負担になったからと、あわてて相談に来られる方もいます。