3. 「資産形成・資産運用」を始めるタイミングとは
松井証券の調査から、熟年夫婦が「資産形成・資産運用を始めるべきと思ったタイミング」を紹介します。
資産形成・資産運用を始めるのがよいと思うタイミング
- 独身時代(50.8%)
- 結婚時(31.6%)
- 子どもの就学時(6.1%)
- 出産時(2.5%)
- 子どもの入園時(0.8%)
- その他(8.3%)
1位は「独身時代」で、約5割近い回答となりました。
続く2位は「結婚時」で、約3割となりました。
要するに、結婚するまでに資産運用をスタートさせた方がいいということになります。
4. 貯蓄を増やすための資産運用
では、資産形成をするうえでのポイントは何なのでしょうか。
以下、老後に向けた貯蓄におけるポイントを3つ紹介します。
1. 世界株式への投資
投資するうえでまず考えたいのは、「その資産に成長性はあるか?」という点です。
一般的には、成長性の高い資産はリスクも同様に高くなりますが、それでも高いリターンを狙うのであれば、そのリスクを取ることが重要となってきます。
先進国は経済成長が熟しつつある一方、新興国も含めた「世界株式」というくくりでは、より高い成長性が期待できるでしょう。
2. 長期積立による長期運用
次に重要なのが、「長期・積立・分散」です。
金融商品の価格は日々変動しますので、大きな金額で一括で買うと、値下がりした際に大きな損を計上してしまう可能性があります。
一方、定期的に積立投資する場合は、価格が高い時には少量、価格が低い時には多量に買い付けます。
取得するタイミングを分散させることで購入単価が均され、値動きの影響を受けにくくなります。
3. 投資と保障のバランス
最後に、積立投資を長期で実践する場合、定期的な収入が前提となります。
積立に必要な資金がなくなった場合、資産運用そのものが継続できなくなってしまいます。
ケガや病気など、いつ何が原因でみなさんの収入がなくなってしまうかはわかりません。
ケガや病気などのリスクに備え、保険商品で最低限の保障を備えておくのも重要です。
5. まとめにかえて
いかがだったでしょうか。
人生、後悔はできるだけ減らしたいものです。
今からできることをコツコツ実践していきましょう。
参考資料
- 松井証券「若年夫婦・熟年夫婦の実態調査」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)各種分類別データ」
- 厚生労働省「令和4年度の年金額改定についてお知らせします 」
石津 大希