人生100年時代の昨今、定年後の還暦60歳を過ぎても働く人は増えています。

とはいえ、多くの人がリタイヤを一旦迎える60歳で、老後の生活にはじめてしっかり向き合う方も多いのではないでしょうか。

2019年に話題となった「老後2000万円問題」もあり、老後に向けた資産形成を課題に感じてる人も多いと思います。

そんな中、PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)は2021年6月、「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」の結果を公表しました。還暦を迎えた1961年生まれの男女2000人を対象としたこの調査の内容を見ていきましょう。

【還暦60代】「おひとりさま」貯蓄額100万円未満が3割

世帯構成別にみると、「100万円未満」の割合は、おひとりさま世帯では32.9%と、他の層と比べて特に高い結果となりました。

出所:PGF生命「2021年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」

※世帯構成の分類は以下の通り。

  • 「おひとりさま世帯」:子どもがいないか子どもと別居しており、配偶者がいない層
  • 「夫婦2人世帯」:子どもがいないか子どもと別居しており、配偶者がいる層
  • 「子育て期世帯」:未成年、または就業していない20代の子どもがいる層
  • 「子どもと同居世帯」:就業している20代、または30歳以上の子どもと同居をしている層

その他の世帯は、「子どもと同居世帯」22.7%、「子育て期世帯」22.5%「夫婦2人世帯」22.0%と続きます。おひとりさまの5人に1人は貯蓄が100万円未満という厳しいデータとなりました。