【貯蓄】老後資金のために「先取貯金」を
先述した、老後資金を貯めようと決めたAさん夫婦。具体的には、『リタイヤ前に、あと1200万円貯蓄を増やす』ことを目標にしました。
しかし、いきなり『1200万円』という数字を掲げても、ハードルが高く感じられるでしょう。まずは、目標金額を『年間で最低120万円』と設定し、毎年達成することで、約10年で1200万円を貯める、というように目標を細分化したのです。そのために実施した具体的な方法は「先取り貯金」でした。
「残高があるとどうしても浪費しがちなので、その前に分けてしまう先取貯金で貯蓄を進めました。教育資金を貯めるのに学資保険を利用していた時期もあり、先取り貯金に抵抗がなかったのも理由です。
ただ、年間120万円というと、単純に月割りすると10万円です。いきなり10万円の貯蓄で始めても、生活が急激に質素になってしまうだろうと思いました。だから、家計簿をきちんと見直して、最初は無理のない7万円からはじめたんです。もちろん、このペースでは目標には足りないので、そのぶんはボーナスから先取りしていくつもです。」と語るAさん。
先取貯金は老後資金を形成する有効な方法であるものの、無理のない計画を立てることがポイントのようです。