国立大学全体の「自宅通学生」は35.7%に対して、東大生は58.1%と高い

日本学生支援機構の「令和2年度学生生活調査結果」では、大学(昼間部)に通う学生のうち、自宅通学する学生の割合は「国立35.7%、公立43.7%、私立65.2%」と私立大学に通う学生の6割以上が自宅通学しているのに対し、国立大学は35%ほどで自宅通学より一人暮らしをする生徒の割合が高いことが分かります。

【大学(昼間部)の自宅通学学生数の割合】

  • 国立…35.7%
  • 公立…43.7%
  • 私立…65.2%

ところが、東京大学の自宅通学生の割合は58.1%、自宅外通学が41.9%ですから、先ほどの調査結果にある国立大学全体の自宅通学生の割合とは大きく異なります。

国立大学でしかも自宅通学となれば、親の負担する大学費用は、少なく抑えることができます。

まとめにかえて

東大に合格する子どもをもつ親の税込世帯年収は1050万円以上が4割越え。そして、東大合格者の出身校に中高一貫校が並んでいるところからも、本人の努力は当然ながら、親の経済的なサポートも東大合格を後押ししているといえるでしょう。

一方で、公立校出身者が3割弱、世帯収入が750万円未満の家庭も3割弱。お金をかければ東大に合格できるわけではなく、最終は本人の努力次第。教育費をかけるタイミングや金額について、改めて考えさせられるのではないでしょうか。

参考資料

中野 令子