2. 年金受給を遅らせても大丈夫?「シニアの仕事事情」

年金を繰下げ受給するためには、そこまで収入源を確保する必要がありますよね。まったくの無収入になるのは不安が大きいものです。

実は2021年4月から、改正高年齢者雇用安定法により一定の企業で「70歳までの就業機会確保」が努力義務となりました。

これにより、従業員が希望すれば70歳まで働くことができるよう努力義務が課せられたのです。

みなさんの中でも「健康でいる限りできるだけ長く働きたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

一方、少子高齢化により労働力が減少する社会において、シニアの労働力はますます求められています。

つまり「働く側」「雇う側」どちらにとってもメリットのある制度であると言えます。

こうした制度を利用することにより、長く働きながら年金の受給開始を遅らせることが可能になりました。

働き続けることができれば、その分年金受給を遅らせても収入源を確保できます。最大で84%も増額した年金を受給することは、可能であるといえるでしょう。