若い世代にも広がる老後不安。70代の貯蓄に向けた対策を
現代は多くの人が老後への不安を抱えており、その不安は若い世代にも広がっています。
金融庁の「『NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果(令和3年6月末時点)』の訂正について」によれば、つみたてNISA買付額の年代別比率で最も多いのは「30歳代・27.8%」、次に「40歳代・26.9%」。
2021年3月末からの増加率をみると、最も伸びたのは「20歳代・26.0%」。20代という若い年代でも将来に不安を感じ、資産運用をはじめる時代です。
「脱・老後破産」対策を考えるにあたっては、コツコツと貯金したり、節約をしたり、できるだけ長く働き続けたりといった方法も大切です。これらにあわせて、今の若い世代が注目しているように資産運用を取り入れる方法も有効な選択肢でしょう。
つみたてNISAは自分で金融商品を選び、毎月一定額を積み立てるもの。毎年40万円まで、最長20年間、運用益が非課税になる制度です。
運用にはリスクがありますが、投資信託などで投資対象を分散し、買い付け時期も分散して長期間積み立てることである程度リスクを抑えることは可能です。
何であれ、リスクとメリット・デメリットはあります。
具体的なリスクを洗い出し、自分に合った金融商品や投資方法を選ぶこと。
また、たとえば「仕事=自分で働く」「運用=お金に働いてもらう」という2つを組み合わせることで、「いつまで働けるかわからない」という不安を補うこともできます。
何が合っているかはご家庭により異なるので、さまざまな選択肢を出しながら老後に向けて考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」
- 金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)
- 金融庁「『NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果(令和3年6月末時点)』の訂正について」
宮野 茉莉子