2. 鳥貴族の2017年7月期と2021年7月期の業績比較
前回値上げを行った2017年10月の直前決算2017年7月期と翌2018年7月期、そして今回の値上げの直前決算2021年7月期及び2022年7月期(Q2累計)の業績は下記となります。
- 2017年7月期 売上高293億円、経常利益14億円、当期純利益9.7億円
- 2018年7月期 売上高340億円、経常利益16億円、当期純利益6.6億円
- 2021年7月期 売上高156億円、経常利益▲3.1億円、当期純利益▲4.7億円
- 2022年7月期(Q2累計) 売上高82億円、経常利益13億円、当期純利益8.1億円
「鳥貴族」はコロナ禍の中で営業停止という厳しい感染対策を行っており、大幅な減収に陥りました。
外食産業の中には自治体からの支援金により営業利益では赤字でも、経常利益以下は黒字となる企業もあります。
しかし、同社の2021年7月期は支援金があっても経常利益以降が赤字です。
ただし2022年7月期(Q2累計)は、営業利益▲19億円の赤字ながら支援金(32億円)により経常利益は13億円の黒字です。
2022年7月期は支援金の効果もあり、通期でも大幅な黒字が見込まれます。
しかし、2022年7月期は追い風参考記録です。
よって真の実力は2023年7月期を見ないと分かりません。
また4月からの値上げの効果が本格的に現れるのは2023年7月期であり、2023年7月期は同社の真価を問われる1年となります。