4月からついに公的年金制度が改正されました。

改正内容は、年金受給を75歳まで繰り下げることができるというもの。その結果、毎月の年金額が84%増加することは大きな話題になっていますね。

【出典】日本年金機構「令和4年4月から老齢年金の繰下げ受給の上限年齢が75歳に引き上げられました」

そもそも厚生年金の受給額は、現役時代の報酬が高いと増える仕組みになっています。
人生100年時代ともなれば、年金生活を豊かにするためにも年収を増やしたいと考える人も多いのではないでしょうか。

今回は、日本の平均年収以上である「年収600万円」は中流階級と呼べるのか、手取りなどから検証してみたいと思います。また、男女別のボリュームゾーンとなる年収帯はいくらなのかも解説していきます。

「年収600万円」はどれくらいいる?

国税庁の「令和2年分(2020年)民間給与実態統計調査」を参考に、「年収600万円」の人の割合を男女別に見てみましょう。

全体人数(5244.6万人)に対して「年収600万円台」は全体の6.5%(339.5万人)となっています。

男女別にみると、男性は全体の9.2%(282.1万人)で、女性は2.6%(57.4万人)です。
女性の場合はかなり少数派であることがわかりますね。

また、全体人数に対して「年収600万円以上」をすべて合計すると、全体の20.1%を占めており、男性は29.7%、女性は6.4%です。

男性は約3人に1人が「年収600万円以上」なので、そう珍しくない年収帯だと言えるでしょう。
一方、女性はほんの一握りの人しかもらえない年収帯だと言えそうです。