少子高齢化で増税が容易な時代に

数千年後の話は極端ですが、そこまで待たなくても、10年もすれば増税が容易な時代が来るはずです。少子高齢化によって労働力不足になるからです。

現在は、増税しようとしても、「増税して景気が悪化したら失業者が増えてしまう」という反対の声が強いので、増税は容易ではありません。

しかし、労働力不足の時代になれば、増税して景気が悪化しても失業が増えませんから、「気楽に」増税が出来るわけです。

また、少子高齢化による労働力不足は、賃金の上昇を通じてインフレ率を高めるかも知れません。そうなると、日銀が金融を引き締めて景気をわざと悪化させてインフレを抑え込む必要が出てきます。

しかし、政府の借金が巨額なので、日銀に利上げされると政府が困ります。そこで、「景気を悪化させてインフレを抑える仕事は、財務省が増税で行なうから、日銀は利上げをしないで欲しい」という協定が結ばれることになります。

そうなると、増税は財政再建目的とインフレ抑制目的の一石二鳥だ、という事になるわけですね。しかも失業が増えないなら、素晴らしいですね。