「年金があるから安泰」とはいえない時代に
一昔前は「あこがれの」「悠々自適な」とも形容された年金生活。
しかし昨今では年金の額も減少傾向にあり、残念ながら年金だけで暮らせる時代は終わりつつあります。
基礎年金の受給者は1割以上が月額4万円未満ですし、厚生年金であってもボリュームゾーンは「9万円から10万円」というのが現状です。
「老後にお金はかからない」と思っている方でも、長生きリスクを考えると心許ない金額ではないでしょうか。
年金だけで足りない金額を「老後資金」として、少しずつ準備していく必要がありますね。そのためには年金の目安額を知る必要があります。今回ご紹介した数字は、“今のシニア”の受給額。
将来の自分自身の目安額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で個別に確認する必要があります。
貯金だけでは間に合わない場合、投資などの資産運用も視野にいれることが重要です。複利の力を味方につけて運用すれば、お金を増やすことも可能となります。
もちろん運用には一定のリスクがあるため、メリットやデメリットをしっかり比較することが重要です。「とれるリスクはどれくらいか」も考えつつ、将来準備のための情報収集を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)