将来受け取ることになる年金。いくらぐらいが目安なのか、およそ検討もつかない方もいるのではないでしょうか。
「厚生年金の平均は約14万円」というデータもありますが、実は基礎年金のみを「ひと月4万円未満」しか受給できない人も1割以上いるのです。
将来対策は万全だと言えるでしょうか。少しでも不安を払拭できるように、この記事では年金制度の仕組みから受給額の平均、目安額の調べ方までご紹介します。
「厚生年金と基礎年金の区別すらわからない」という方でも整理できるように解説するので、マネープランを考えるヒントとしてみてください。
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公的年金には「基礎年金」と「厚生年金」がある
そもそも日本の公的年金制度は、図のように2階建ての構造をしています。
- 基礎年金に加入する人:日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人
- 厚生年金に加入する人:基礎年金加入者のうち、会社員や公務員などの第2号被保険者
基礎年金(国民年金)はベースとなる年金なので、全員が加入します。そちらに上乗せとして、厚生年金に加入できる人もいるということですね。
反対に言えば、自営業や専業主婦、専業主夫などは老後に基礎年金のみの受給になるということです。
そこで、実際に受給されている基礎年金の受給額について深掘りしましょう。