自分の「年金受給額」を知る3つの方法

標準的な夫婦2人の年金額は公表されているものの、シミュレーション条件が限定的であったため、モデルケースに当てはまらない世帯も多いでしょう。

特に今のシニア世帯では「専業主婦世帯」が多数を締めていますが、今では共働き世帯の方が多くなっています。

専業主婦の方でも、一度も厚生年金に加入したことがない方は少数派ではないでしょうか。

このことから、今の働き世代の方にとって「モデルケース」はあまり参考にならないと考えられます。自分の目安額を知ることが重要になりますね。

受給額を知るには3つの方法があります。

ねんきん定期便を確認する

毎年の誕生月には、ねんきん定期便が送られてきます。50歳以上の方はより実態に近い数字が記載されるため、参考になるでしょう。

ただし50歳未満の場合、ねんきん定期便に記載された金額は「これまでの納付実績に応じた金額」です。今の時点でもらえる金額なので、実際にもらえる目安額よりは大幅に少なくなるでしょう。

50歳未満の方の場合、次で紹介する「ねんきんネット」がおすすめです。

ねんきんネットを活用する

日本年金機構が運営する「ねんきんネット」の場合、ログインすることで自分自身の年金受給額をシミュレーションできます。

ねんきん定期便に書かれたアクセスキーなどが必要なので、最初は面倒に感じるかもしれません。しかしログインしてしまえば「働き方が変わった場合」なども詳細に試算できるため、将来のお金がわかりやすくなります。

自分で試算してみる?

年金の受給額については、計算式が公開されています。

  • 平成15年3月以前の年金額=平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の月数
  • 平成15年4月以後の年金額=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以後の月数

上記を足した金額が報酬比例部分の金額です。

ただし、ご自身の平均標準報酬月額や平均標準報酬額を把握している方は稀でしょう。こちらに加算される(もしくは差し引かれる)要素も複数あるため、自分で計算するのは困難です。

年金事務所などで相談すれば、現時点での見込額を試算してもらえることもあります。