年収が530万円なら年金22万円がもらえる?

年収が530万円といっても、これは40年間を通した平均報酬です。

参考までに、日本の平均年収を年代ごとに確認してみましょう。モデル年金は男性のみ働いていたケースなので、男性の平均年収をピックアップしてみます。

出典:国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」

  • 20~24歳:277万円
  • 25~29歳:393万円
  • 30~34歳:458万円
  • 35~39歳:518万円
  • 40~44歳:571万円
  • 45~49歳:621万円
  • 50~54歳:656万円
  • 55~59歳:668万円

仮に、男性が年代別平均通りの年収を20歳から60歳まで稼いだとすると、単純計算で平均は約520万円となります。

年度によって賃金の水準が異なるため一概には言えませんが、この平均通りに年収が推移している場合は、標準の年金額に近いと言えるでしょう。

ただし、約22万円という年金額には妻の国民年金が含まれていることを忘れてはいけません。

国民年金の満額は、2022年度の月額が6万4816円です。つまり先ほどの標準である21万9593円という年金額は、次のように整理できます。

  • 夫の国民年金:6万4816円
  • 夫の厚生年金:8万9961円
  • 妻の国民年金:6万4816円

実際に国民年金を満額受け取れるのか、もしくは標準並の厚生年金を受け取れるのかは、世帯によって異なるでしょう。

またあくまでも夫婦世帯での試算なので、おひとりさま世帯では目安額が異なることにも注意が必要です。