iDeCoの金融機関選び2つのポイント

auカブコム証券やSMBC日興証券は高いポイントを獲得することができますが、iDeCoの金融機関選びはポイント制度だけで決めてはいけません。手数料や取扱商品数など、その他のチェック項目も確認しておきましょう。

<手数料>

まず大切なのは「手数料」です。資産運用では、少しでも手数料を安くすることで、長期的に利益を増やしていくことができます。

iDeCoの場合、「毎月証券会社に払う手数料、投資信託を保有しているとかかる手数料(信託報酬)、掛け金の還付にかかる手数料」など、さまざまな種類の手数料がかかります。

iDeCoの金融機関選びの際には、毎月支払わなければならない、金融機関の「運営管理手数料」を比較しましょう。

たとえば、大手ネット証券である「SBI証券」と「楽天証券」は、証券会社に毎月支払う運営管理手数料が0円です。先ほどご紹介した、「auカブコム証券」や「SMBC日興証券」も0円となっています。

なお、条件付きで手数料が決まっている金融機関もあります。

大手メガバンクである「みずほ銀行」は、残高や掛金累計額が50万円以上等、一定の条件を満たすと手数料が0円です。条件対象外の場合、みずほ銀行に支払う運営管理手数料は月260円です。

<取扱商品数>

金融機関選びを行う場合、各社の取扱商品数についてもチェックしておきましょう。

たとえば2022年4月4日現在、大手ネット証券である「SBI証券」では、iDeCoの取扱商品数は37本です。また、「楽天証券」は32本、「松井証券」は40本。先ほどご紹介した「auカブコム証券」は27本、「SMBC日興証券」は30本です。

まとめにかえて

このように、iDeCoの金融機関には、ポイント制度や手数料や取扱い商品数にさまざまな違いがあります。

iDeCoでの金融機関選びは、資産運用初心者の方にとって最初の大きなハードルかもしれません。もちろん、ポイントの還元率も大切ですが、それだけではなく手数料や取扱商品数も比較する必要があります。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分に合った金融機関を選ぶようにしましょう。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵