インドの富裕層の思考.お金使いで大事なのは「支出のメリハリ」

奢ってくれるから…が全ての理由ではないですが、私とそのインド人富豪は今でも非常に良好な関係を保っています。彼が日本企業とのビジネスで疑問に思うことがあったら気軽に連絡が来ますし、私も誠意をもって最速で回答を返信します。彼はその「交際費」が投資になっていることに気が付いているのです。

一方、最初からお金をたくさん持っている人はいざ知らず、あまり手元資金がない人が打てる手や選択肢は限られています。そのような場合、管理できる・減らせるところがあるならば少額でもきっちり減らすことがトータルのお金使いではとても大切になります。
 
人には気前よく奢る…そうすることで人とのつながりが強くなり長い目で見たら商売がうまくいくことを彼は知っている一方で、ビール一本であっても無駄な出費はしない。そうやって「必要」だと考える場所には惜しみなくお金を使い「無駄」だと判断したところは1ルピーもお金を使わないという習慣が彼をお金持ちに押し上げたのだし、お金持ちになった今でもなおそれを徹底しているのです。

これは私たちの暮らしでもすぐに実践できる考え方です。

よく「節約」や「お金を貯める」というと、すぐにあらゆる支出を減らすところからスタートする人がいます。典型的なものが「飲み代」、いわゆる「交際費」ですね。しかし果たして「交際費」は無駄な支出なのでしょうか?