効果抜群だった4つの節約術とは?
Aさんは「1円でも安いものを買う」「外食を減らす」といった、継続に大きなストレスがあるものが続けられないと分かっていました。そこで「無理なく続けられる」という点を重視して、節約に取り組んだようです。その中でも特に効果のあった4つの節約術を紹介します。
クレジットカード払いを控えた
コロナ禍でネット通販の利用が増えたことに加え、ポイント還元目当てで、クレジットカードでの支払いが増えていたAさん。この点も見直したようです。
「クレジットカードはとても便利です。ただ、現金払いと比べて『お金が減っている』という感覚が薄くなって、ついつい使いすぎてしまうんですよね。さらに、口座引き落としのタイミングも使ったお店によって、1か月後だったり、2か月後だったりすることもあります。しっかり管理をしていないと、思わぬ時に大金が引き落とされて驚くこともありました。このため、クレジットカードの利用はなるべくしないようにしました。
その代わりといってはなんですが、今はデビットカードを主に利用しています。デビットカードなら、使った段階で口座に反映され、使い過ぎを防げます。ポイントがつくタイプのものカードもあるので、ポイ活もできるのもメリットですね。」
「条件付きで送料無料」をやめた
ネット通販を多用していたAさんは、「○○なら送料無料」などの条件付きで送料が無料となる商品の購入も控えるようにしたようです。
「以前は、衣服を買うときに『5000円で送料無料』といわれると、あと1品をつい追加していました。商品が手に入って、送料が無料になるので一石二鳥だ!と思っていたのですが、今思い返すと、もともと買うつもりがなかったものを追加していました。そして結局あまり使わず、無駄遣いに終わったことが多かったんです。送料以上の金額を払って要らないものものを買うよりは、送料を払った方が無駄遣いをせずに済むことがわかったんです。」
必要な分だけを買うようにした
買い物の手間を減らすために、ミネラルウォーターやボディーソープなどの日用品について、値下げされているときに買いだめしておくようにしていたAさん。これを思い切ってやめたようです。
「外出自粛令が出ていたときは、ストックが役立つときもありました。ただ、振り返ってみると、ストックがある時のほうが、ないときよりも消費が速いことに気づいたんです。『安かったし、まだまだストックがあるから』というのが、使用量に影響していたのだと思います。それ以降は、どんなに安かったとしても、必要以上は買いだめないようにしました。」
割引やまとめ買いを控えた
つい買ってしまうものには、「まとめ買いで何円」となっているものや、「半額」など割引シールが貼られた商品なども挙げられるでしょう。こうした一見お得に見える商品を買う習慣も、Aさんは改めたようです。
「これまでは『3個で800円』などをみると、ひとつだけでいいのに単価が安いと思って、必要以上に買ってしまっていたんです。また、正規の値段なら気にも留めない商品も、割引シールが貼られていると、カゴにどんどん入れてしまうことも頻繁にありました。でも、必要以上に買ったものは、結局無駄になったり、『賞味期限前に使い切ろう』と、食べきれない量のご飯を作ることになったり、結果的に得していないことが多かったんです」と話すAさん。
「数個で何円となっているからといって、セットで必ずしも買う必要はないんです。割引シールの商品も、その日にすぐ使う予定があるときは買いますが、ただ『安い』という値段だけで買いそうになっているときは、自制して見送るようにしたんです。」
続けられる節約術は人それぞれ
Aさんが実践した4つの節約法を解説してきました。節約術はその人にあったものをやるのが一番です。ぜひ長く続けられるものを、あなたも考えてみてはいかがでしょうか。
齊藤 慧