世帯年収1000万円、みんなの貯蓄割合は?
ここからは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を元に、二人以上世帯の年収1000~1200万円未満の方の貯蓄割合を確認していきます。
【年収1000~1200万円未満】貯蓄割合
平均2386万円・中央値:1500万円
- 金融資産非保有:4.0%
- 100万円未満:2.0%
- 100~200万円未満:5.0%
- 200~300万円未満:3.0%
- 300~400万円未満:2.0%
- 400~500万円未満:4.0%
- 500~700万円未満:7.0%
- 700~1000万円未満:10.0%
- 1000~1500万円未満:11.0%
- 1500~2000万円未満:11.0%
- 2000~3000万円未満:12.0%
- 3000万円以上:28.0%
- 無回答:1.0%
平均は一部の極端に大きな数値に引っ張られ実態よりも数値が大きくなりがちですので、より実態を表しているのは中央値である1500万円ですね。
年収が高い分、貯金もしっかりできているような印象を受けます。
しかし、「年収が高い=公的な補助が少ない」というケースも少なくありません。
例えば、児童手当(=子ども手当)の支給額が満額ではなかったり、高校授業料無償化制度の所得制限に引っかかったりなど年収が低い世帯に比べ支出も多いと思います。
人生には三大資金といわれる「老後」「教育」「住宅」があります。それぞれ何千万という大きなお金が必要になりますよね。
支出が多い高年収世帯はより計画的にお金の使い方を考える必要があるかもしれません。
執筆者
大阪学院大学経済学部卒業後、東洋証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約9年間従事する。特に米国株、中国株の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。表彰歴多数。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
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最終更新日:2024年8月9日