40~50代「おひとりさまの貯蓄」は二極化が激しい
だんだんと老後が見え始める40~50代。
老後に向けて貯蓄に励む年代ではありますが、その貯蓄額は二極化傾向にあります。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年調査結果」より、まずは40代おひとりさまの貯蓄分布を確認しましょう。
- 平均:666万円
- 中央値:40万円
40代おひとりさまの貯蓄平均は666万円。ただ平均は一部の富裕層に引っ張られる傾向にあります。
分布をみると、40代ですでに貯蓄を1000万円以上保有している人は17.3%。3000万円以上保有している人も5.7%と、およそ20人に1人います。
一方で、中央値は40万円と平均に比べて600万円以上下がります。
理由として、金融資産非保有、つまり貯蓄ゼロ世帯が35.5%いることが影響しているでしょう。100万円未満を合わせると50.7%と半数を占めます。
ちなみに50代の貯蓄は「平均924万円・中央値30万円」です。
平均は約258万円アップしたのに対し、中央値は10万円減。50代に入るとより二極化が進むといえます。
それゆえ、おひとりさまは40代から貯蓄について工夫をしたいところでしょう。