つい先日まで桜の見頃を待ち遠しく感じられましたが、連日の雨で満開の桜が散ってしまわないか気になる地域もありますね。

春はあっという間に過ぎ去ろうとしています。

時間はどんどん流れていくものですが、たまには立ち止まって考えておきたいことがあります。

その一つが「将来のお金」について。

いずれ老後を迎えると、限られた収入の中でやりくりすることが求められます。

お金事情は家族の形態によっても大きく異なるもの。

そこで今回は、「おひとりさま世帯」にフォーカスをあて、厚生年金と国民年金の1人分の受給額を見ていきたいと思います。

【注目記事】厚生年金「ひと月平均20万円以上」もらう人、本当は男女で何パーセントなのか

厚生年金と国民年金とは?

日本の公的年金制度は、働く世代がその時代の高齢者を支えるという賦課方式をとっています。

そんな年金は、国民年金(基礎年金)と厚生年金(被用者年金)の2階建て構造となっています。

出所:日本年金機構

1階に位置する国民年金ではみんなが一律の保険料を納めます。

しかし2階部分である厚生年金の場合、保険料は報酬比例制です。納めた保険料や厚生年金の加入期間によって受給額が決まるため、個人間での差が激しいといえます。

そんな厚生年金に加入できるのは、公務員や会社員などの第2号被保険者です。つまり2階建てである日本の年金制度に加入する限り、将来もらえる年金は次のパターンにわかれるということです。

  • 自営業や無職、専業主婦(主夫)など:国民年金のみ
  • 公務員や会社員など:国民年金+厚生年金

ただし自営業者などであっても、厚生年金の加入期間があって一定の条件を満たす場合は、加入期間に応じた厚生年金を受給できます。

それでは今のシニア世代では、いくらぐらいの年金を受給しているのでしょうか。平均や分布を細かくみていきましょう。