「節約」をするなら食費から切り込むべき?

食品の値上がりが続く中、どうしても「節約」となると食費から切り込む家庭は多いです。

しかし結論からいうと、食費からの節約はあまりおすすめできません。費用対効果が薄く、継続も難しいからです。

支出額の平均は~34歳が26万1996円、35~39歳が26万8725円、40~44歳が29万7074円、45~49歳が33万3865円でした。

平均よりも高いときや貯蓄額が増えないために節約を意識するのであれば、食費ではなく固定費を見直す方が先決でしょう。

固定費とは毎月定額でかかる費用のことで、住宅費、保険料、スマホ代や電気代などの基本料金部分などがあてはまります。

これらのプランを見直すことで安くできれば、あとは自動的に節約が続くこととなります。

固定費の見直しに加え、「コンビニでのついで買い」などの無駄使いを抑えてもなお節約が必要な場合、ここでようやく食費の節約が効果的となります。

ただし食事は体をつくる大切なエネルギー源です。特に30~40代世帯では食べ盛りの子どもがいることも多く、過度な節制は避けなければいけません。

まずは「外食費」を「調理食品」に移行するなどで、工夫してみてはいかがでしょうか。

また「外食費」を「食費」ではなく「レジャー費」の予算に組み込むことも一つです。外食をレジャーの一つとして家計管理をすることで、月の予算額も見通しやすくなるでしょう。

まとめにかえて

食品などの値上げは今後も続くことが予想されます。

家計を守るためには食費を抑えたい気持ちになりますが、無理な節約は禁物です。

家計だけではなく家族の健康も守るために、まずは固定費の見直しから行ってみましょう。

食費だけでなく家計全体の支出を見直すことで、思わぬ無駄遣いに気づけるかもしれません。

参考資料

太田 彩子