桜の季節になると入学や卒業、入社や退職など新しいステージを迎える方が多いと思います。

それぞれが期待と不安を胸に新たなスタートを始めますが、退職を迎え収入の変化が大きい世帯にとっては不安が大きいかもしれません。

そこで今回は老後生活を迎える上で重要な収入源である公的年金について考察します。特に総支給から天引きされる税や保険料などに注目しながら確認をすすめます。

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【厚生年金・国民年金】公的年金の基本をおさらい

まずは日本の公的年金の制度について確認です。日本では国民年金と厚生年金の「2階建制度」が採用されています。お給料から天引きされる方や自分で支払っている方など支払い方が違うように年金の種類も2つに別れています。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

国民年金(1階部分)

  • 1階部分=国民年金(基礎年金)
  • 加入対象 日本に住む20歳から60歳未満の方
  • 保険料 一律(年度によって変更が入ります)
  • 年金額 満額78万900円✕調整率(480ヶ月に未納期間がある場合は差し引かれます)

厚生年金(2階部分)

  • 2階部分=厚生年金
  • 加入対象 主に会社員、公務員
  • 保険料 報酬比例制(毎月の報酬により決定)
  • 年金額 加入期間や納付保険料によって決定。国民年金に上乗せで支給

国民年金は日本に住む20歳以上の方が対象のため満額の支給額も同額ですが、厚生年金に関してはお勤め先や収入などによって受給額が変わる仕組みとなっています。

国民年金だけの受給よりも厚生年金の方が多くなるわけですが、実際にいくらくらい受け取っているのでしょうか。