4月を含む偶数月は、年金が支給される月です。

現役世代の方にとって、年金とは遠い将来のことに思えるかもしれません。しかし今も毎月支払っている保険料が、やがて年金の額に響きます。

年金について知っておいて損はないでしょう。そんな年金ですが、この4月から0.4%も受給額が引き下げられました。

「自分たちが年金を受給する頃にはいくら受け取れるのだろう」そんな不安な声もあがります。

実は年金の受け取り方を変えるだけで、受給額を増やすことも可能です。あまり知られていない方法について、デメリットも含めて解説します。

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年金の繰下げ受給とは

公的年金は、基本的に65歳からの受給となります。

しかし受給開始年齢を遅らせることで、受給額を増やすことができます。これを年金の繰下げ受給といいます。

繰下げ受給をした場合の増額率


繰下げ受給をする場合、1ヵ月遅らせるごとに0.7%増額されます。1年ごとの増額率を見てみましょう。

  • 66歳0ヵ月:8.4%
  • 67歳0ヵ月:16.8%
  • 68歳0ヵ月:25.2%
  • 69歳0ヵ月:33.6%
  • 70歳0ヵ月:42%
  • 71歳0ヵ月:50.4%
  • 72歳0ヵ月:58.8%
  • 73歳0ヵ月:67.2%
  • 74歳0ヵ月:75.6%
  • 75歳0ヵ月:84%

最大75歳まで繰下げた場合、なんと84%もの増額になります。「年金は65歳から受け取るもの」と思っている方は、知らずに損をしてしまうかもしれません。