「年金格差」を理解し、「今から」自分で準備する
ここまで国民年金・厚生年金の受給額分布を男女別に見てきましたが、平均年金月額は、国民年金は男女ともに5万円台、厚生年金は男女ともに10万円以上という結果となりました。
自営業やフリーランスなどの国民年金のみを受給予定の方については、付加保険料の納付、国民年金基金への加入、繰下げ受給などで受給額を増やす工夫の検討は必須と言えるかもしれません。
また、厚生年金に加入されている方についても、国民年金よりも手厚い受給額が期待できるとはいえ、現役時代の稼ぎには及ばない年金額であることをふまえ、足らないものは「今から」準備できれば安心と言えるかもしれませんね。
老後必要となる生活資金はひとそれぞれです。まずは、自分が老後にいくら必要になるのかを考えることからスタートしてみてはいかがでしょうか。
準備すべき金額が明確になれば、目標に向かって「今から」準備するのです。しかし、残念ながら銀行などの預貯金に漠然と預けておくだけでは、効率よく資産を増やすことが難しい時代となっています。
そこで検討をおすすめしたいことのひとつが、「資産運用」です。
資産運用と聞くと、「元本保証がないし、ちょっと怖い……」と感じる方も多いでしょう。
金融商品や資産運用には様々なものがあります。また、効率よくお金を育てていくためには、その中からご自身に合うものをチョイスする必要があります。まずは情報収集からスタートしましょう。
気持ちを新たに新年度から、家計や貯蓄状況の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
吉田 奈都子
執筆者
大阪体育大学卒。中学~大学とサッカー部に所属。社会人女子ラグビー経験もあり、日本代表候補選出歴のあるスポーツウーマン。引退後は日本生命保険相互会社にて、保険商品の提案業務など金融営業経験を積み、採用・育成担当としても一度に約100名の指導経験をもつ。前職のゴンチャジャパンでは新規店舗の立ち上げに携わるなど、フットワークの軽さが持ち味。現在は個人向け資産運用会社にて、マネーに関するコンサルティング業務を行っている。AFP(Affiliated Financial Planner)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
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厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)などの信頼性の高い官公庁の公開情報を基に、読者が日々の生活や将来の計画に役立てられるようなアドバイスを心掛けている。
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最終更新日:2024年11月11日